詩情豊かな小諸城(懐古園)
小諸は関東と上信越の間に位置し、戦国時代には戦略上大事な場所でした。
小諸城は、全国でもめずらしい穴城(あなじろ/町の下にある城)です。
小諸城は、戦国後期に武田信玄の軍師の山本勘助が縄張りをしたと伝えられ、千曲川に面した断崖を背後の守りとし、火山灰土を川が削った「田切地形」を天然の堀として立地しています。
その千曲川の断崖に立つ詩情豊かな小諸城を囲むように北国街道がL字型に通り、そこに古い町並みが残っています。そしてその町並みを寺町の緑が包み込み、その先に借景として浅間連峰が屏風のようにそそりたち、美しい高原の城下町の風景を生み出しています。
小諸城址・懐古園 http://www.city.komoro.lg.jp/category/institution/kouen/kaikoen/
大きな商家の並ぶ小諸宿の町並み
小諸は古くより佐久や北信と首都圏を結ぶ交通の結節点として、宿場としてだけでなく卸業として広い商圏を持つ商都でもありました明治21年は鉄道も開通し、県内初の民間資本による製糸工場が誕生し、糸都としても発展して立派な商家や蔵が建ち並びました。
そのころ県内では「小諸で丁稚をしあげた」というのがステイタスとなり、県内の老舗商家はこぞって子弟を小諸の豪商への修行に出したといことです
このような商都、糸都の遺産として、小諸には各時代の立派な建物が残されています。
北国街道沿いの軒の低い江戸の町並み、明治、大正の大きな商家、酒や味噌醤油の醸造元、繭問屋と繭蔵などの立派な建物。
小諸宿本陣問屋(国の重要文化財)と脇本陣がそろって残り、市の所有として整備活用が待たれています。
北国街道ほんまち町屋館 http://machiyakan.com
歴史施設&花の名所・大手門公園
小諸城の入り口の大手門(国の重要文化財)も修復を終え、周囲が公園と整備されています。大手門公園は、国の重要文化財の大手門、魅力的なガーデンで有名な停車場ガーデン・せせらぎの丘、街道沿いから移築復元された本陣主屋など、見どころが満載です。